初冬のある日、19世紀の紙類がまとめて手元に入ってきました。
当時のホテルの領収書やある日の買い物リストなど、
そのなかに、「治療書」なるものが・・・
読んでみますとそれは 「 ダイエットの食事メニュー 」
19世紀のダイエットメニューなんて興味津々です!
お医者様がだしたメニューはこれ、
〜朝食〜
20g パン
50g 牛肉
200g お茶
〜12時の昼食〜
50g パン
100g 牛肉
卵2個
100g 緑の野菜
15g フロマージュ
フルーツ
〜7時の夕食〜
50g パン
60〜80g 牛肉 又は卵1個
100g 緑の野菜
15g フロマージュ
フルーツ
ダイエットといいつつ、やはりフランス、しっかりとパンとフロマージュ(チーズ)、牛肉中心の食事ですね。。。
一説には牛肉はタンパク質なので糖分と同時に取らなければ、
適度な運動を加えたダイエットには、肉類は脂肪を燃やし筋肉を作るのに必要とも言いますから、
よく考えられたメニューなのでしょうね。
このダイエットメニューを勧めたお医者様はドクター・メニエ。
フォキュルテ・クリニックの前院長、パリ8区のモンソー公園近くの、ネヴァ通り10番地にクリニックを開いていたそうです。
もちろん今でもネヴァ通りは地図に載っています。
フランスは職業を代々継ぐことが多いですので、もしかしたらいまでもここで子孫の方がお医者様をつづけているかもしれません。
羽ペンで書かれたきれいな筆記体、
治療書ひとつにもゆったりした時間の流れを感じます。
昔の書類や手紙から、当時の暮らしが垣間見えます。