2月の声を聞く頃、外は北風が吹いていても気分は春、お天気の良い日には出かけたくなりますね♪
今回は伝統菓子とサロン・ド・テの「 カレット Carette 」をご紹介します。
場所はブルジョワ・ファミリーのパリ16区、トロカデロ。
さて、メトロを降りるとトロカデロ広場で沢山のカフェがあります。
その中心にあるのが「カレット」、
1927年から続いているサロン・ド・テです。
寒くても外のテラスで・・・はパリの定番、コートを着込んでランチタイム、
目の前のトロカデロ広場には「シャイヨー宮」があり、博物館と映画館で
エッフェル塔もすぐそこです。
ここはパリジェンヌ、パリジャン達の待ち合わせ場所になっているようです。
そしてここが「カレット」、
テラスの籐椅子が昔ながらのフランス♪
中はガラス天井で開放感でいっぱいです♪♪♪
奥にはお菓子がずらり、、、今大流行のマカロンをはじめ、フランス伝統菓子が並んでいます。
もちろんテイクアウトもOK、
店内はとなりの人と触れ合う程、テーブルの間隔がとってもせまく
これもとてもパリらしいサロン・ド・テです。
香り高いカフェや紅茶と一緒に甘いものをほおばっているおじいさま、
パパにケーキを食べさせてもらっている男の子、
ここは老若男女、お菓子とカフェが大好きな地元の人々の憩いの場所なようです。
そしてパリ4区のマレ地区にも2店舗目のサロン・ド・テがあります。
こちらが2店舗目のテラス↓
ここは日曜も開いていますので、とても便利なところです。
お菓子のバリエーションは
こちらのカレット Carette 公式HP をご覧下さい♪
= カレット Carette =
住所:4 place du Trocadero - 75016 Paris
メトロ:6・9番線:Trocadero(トロカデロ)下車
Phone: 01 47 27 98 85
Fax: 01 47 27 26 09
営業時間 7:00~24:00
定休日 無休
・------------------------- マリールイーズのmurmure -----------------------・
2012年最初のパリ便り、楽しんで頂けましたでしょうか?
今年始め、偶然読み返した作家、須賀敦子氏の著作にウンベルト・エーコの話があり、彼の著作をじっくりと読んでみることにしました。
まず最初に、1987年に映画化された「薔薇の名前」から・・・映画では007で有名なショーン・コネリーが主役のウイリアム修道士を演じています。
監督はフランス人、ジャン=ジャック・アノー。
友人からは映画よりも小説の方がずっと深いよ、と言われわくわくしながら読み進めました。
実際の撮影はさまざまな場所で撮ったそうですが、
小説の舞台となった僧院は北イタリアの「ボンボーザ」と中南部フランスの「コンク」との間、
とあいまいにされています。
この一帯には10世紀から11世紀にかけてのロマン(日本語:ロマネスク)様式の素晴らしい修道院が沢山残っているところ、
どこも列車は通じていず、山の上や森の中、人里離れた小さな村・・・といつか車でゆっくりと修道院巡りの旅をしてみたいと思っている地域です。
中世以前は「国」という考え方が殆ど無い時代でした。
この小説の舞台となったあたりも、フランスとイタリアの国境はあいまいで、強いて言えば文化圏で統治が分かれていました。
その文化とはキリスト教、修道院や教会を中心に社会が形作られていました。
この小説には中世の僧院長と王侯のやりとりや、美しく珍しい写本を収めた文書館がでてきます。
印刷技術が発明された15世紀以前、
今では想像を絶する時間と手間をかけて修道僧が書物を写本し、1冊の書物がまるで宝石のように扱われていました。
「薔薇の名前」を読みますと、そのころの人々の暮らしや心に触れ、
今とどちらが人間的だったのか、発展とはなにか・・・と考えさせられました。
年の初めに「今年は手と心を丁寧に使った日々を送れるように・・・」を2012年の基軸に・・・と思った小説と出会いました。
・------ murmure "ミュウミュウ" とはフランス語で "つぶやき" のこと ------・
マリールイーズからのパリ便り Vol.40 2012.2.6