皆様、こんにちは。
もう5月の声を聞く季節になりましたが、晴れ続きの4月から一転、
パリは曇り日が続いているこの頃です。
今回は、今にも雨が降りだしそうな日にもぴったりの、
パリのパッサージュ散策をご紹介します。
"
パッサージュ " とはフランス語で、
18世紀末から19世紀にかけての建物の中に作られたガラス天井のアーケードのことで、
ルーブル美術館のあるパリの右岸に点在しています。
ここでご紹介するのは「
パッサージュ・ジョフロワ」と「
パッサージュ・ヴェルドー」、
2つのパッサージュの始まりは1845年、
今もいにしえの雰囲気と店々が残るところです。
当時、画期的だったのはパッサージュ内に暖房が入っていたこと、
寒さが長く厳しいパリでは、あっという間に大人気になり、連日人で溢れたそうです。
まずは「パッサージュ・ジョフロワ」、
大通りに面した入り口から、
入り口にはレストランがあり、
ガラス天井のアーケードに、
格子の床が19世紀らしいですね、
中は商店街、
カフェ、書店、土産物屋、ギャラリー・・・とショーウィンドウに首都の歴史の一部を映しだしています。
有名な映画専門店「
シネ・ドック」や、
美しいカタログや稀少本を扱う美術書店、
昔のポストカードやポスターを売るお店や、カフェやレストランがあります。
少し歩くと目につくのがこのパティスリー、
ガラスケースから沢山のお菓子が見えます。
「
グルマンディーズ(食いしん坊・美味しいもの好き)
の劇場」
という宣伝文句もそのままに、
パリに古くからあるお菓子やショコラ、タルトやキッシュなどの軽食がいただけるところです。
店の名は「
ル・ヴァレンタン」、
セント・バレンタインデーの「バレンタイン」と同じ名前です。
「ヴィエノワズリー」と言う甘いパンやマカロンにショコラ、
野菜やハムのキッシュ、
お菓子が沢山、美味しそうですね☆
中へは行ってみましょう。
いかにも手作り感のあるお菓子で、店内には甘い香りが漂っていました。
小さいですが奥にはカフェスペースがあり、散策中にほっと一息、
もちろんテイクアウトもできます。
今は復活祭で、タマゴやウサギ型のチョコレートが、
可愛いパッケージで飾ってありました。
パリの有名なお菓子店のものは、今では日本で買えるようになりましたが、
パリを訪れることがあれば、、
ぜひ現地ならではの、クラシックなフランス菓子を試してみて下さい。
さて、続いてパッサージュ内には、
19世紀そのままの装飾が残されているギャラリーや書店も素敵です。
ここはアンティークの「ステッキ」店、
店頭にはトナカイでしょうか、大きな角が印象的です。
この「
パッサージュ・ジョフロワ」の有名な事の一つに、
突き当たりには150年の歴史ある「ホテル・ショパン」と、
「グレヴァン蝋人形美術館」があることです。
階段からは、パッサージュが続き、
1846年の看板の下は当時の時計、
今でもしっかりと動いています。
美術書店に、
絵はがき屋さん、
絵画のギャラリーが続きます。
ここで「パッサージュ・ジョフロワ」が終わり、
一旦外に出ますと目の前に「
パッサージュ・ヴェルドー」が続いています。
ここはとても小さなパッサージュなのですが、
19世紀の木組みのウィンドウが素敵ですし、
古書店やギャラリーが集まったところで、
静かな大人のパッサージュ、といった趣があります。
最初の「パッサージュ・ジョフロワ」の大通りを挟んた向かいには「
パッサージュ・パノラマ」が続いています。
こちらもいつかご紹介を差し上げたいと思います。
雨の日のパリには、
パリならではのガラス天井のパッサージュで、いにしえの時を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
=
パッサージュ・ジョフロワ Passage Jouffroy =
入り口:10-12 boulevard Montmartre、 9 rue de la Grange-Bateliere 75009 Paris
毎日7時から21時半まで
=
パッサージュ・ヴェルドー Passage Verdeau =
入り口:6 rue de la Grange-Bateliere、31 bis rue du Faubourg-Montmartre 75009 Paris
7時半から21時まで(土・日は20時半まで)
近くのメトロ : グラン・ブールバード Grands Boulevards(8、9番線)
・------------------------- マリールイーズのmurmure -----------------------・
4月のフランスは復活祭でした。
クリスマスは日本ではおなじみですが、「復活祭」とは?と思われる方も多いのではないでしょうか。
フランスは昔に比べますと移民も多く、様々な宗教の人々が住むようになりましたが、
いにしえから「バチカンの聖なる娘」と言われるほどのカトリックの国です。
そのため、カトリックの行事はとても大切なもので、国の祝祭日はそれを中心に考えられています。
さて、復活祭ですが、
フランス語では「Paques パック」、英語では「Easter イースター」と呼ばれます。
イースターと言えばイースターエッグが有名ですね。
この時期は、タマゴや鶏、ウサギを象ったチョコレートやお菓子が並べられます。
どうしてタマゴやウサギなのでしょうか?
復活祭は、キリストが十字架にかけられ亡くなった後、三日後に墓から復活したという聖書のお話が元になっており、
この記念すべき日は、カトリックではクリスマスよりも重要なくらいで、教会では大切な祭事が行われます。
卵やウサギがシンボルになっているのは、
2000年近く前、キリスト教がヨーロッパへ広がったときに、土着の人々に定着するよう、
彼らの信仰の自然の再生を祝う祭典と、キリストの復活祭が混ざりあったものでもあるからです。
もともとヨーロッパにあった信仰は、自然の神をたたえていました。
厳しい自然の中で、日々生死のはざまにあった人々にとっては、春の訪れはまさに命の始まりでした。
特に寒さの厳しい北ヨーロッパでは、明日はどうなっているか、食べ物があるかどうかわからない・・・と、今からは考えられないくらいの厳しい暮らしだったのです。
そのため、命のもとの卵と鶏や多産のウサギをシンボルに、
自然がもたらす春が、人々へ生きる力を与えてくれることに祈りをささげていました。
復活祭の日は、毎年変わる移動祝祭日です。
『 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日 』になるからです。
なんだかちょっと日を特定するのがややこしいですね。
今年でいいますと、
復活祭は4月20日(日)、21日(月)は復活祭の月曜日で祝日でした。
この祝日は、ヨーロッパではすべての株式市場も休場になるくらいで、いかに大切な祝日かがわかりますね。
そこで、フランスでの復活祭の過ごし方、を簡単にご紹介いたします。
今年の例をとりますと、
・3月4日(火)マルディ・グラ=謝肉祭最後の日
キリストがとらわれ十字架で亡くなるまでの間の受難の期間は節制をします。
その前の日までの1週間ほどを、思い切り食べて飲んでという祭りをします。
有名なのはリオやヴェネツィアのカーニバルです。
フランスの家庭では、パーティを開く人々が多いです。
・3月5日(水)メルクレディ・デ・サンドレ=灰の水曜日
キリストが受難され断食された40日間(日曜を除く)が始まります。
敬虔なカトリックの人は、教会で神父様に灰でひたいに十字架を描いてもらいます。
これから断食と節制の期間です。
派手な事、結婚式やパーティなどのお祝い事は控えますし、学校でも家庭でもシンプルな食事になります。
例えばタラの干物とじゃがいもだけの夕食、お酒やデザートは控えるなどです。
受難を思い、自らの行いを深く考え、心新たにできるよう精神を綺麗にします。
・4月18日(金)聖金曜日
キリストが十字架に磔になり亡くなられた日、敬虔な信者でなくともこの日だけは断食をする人が多いです。
・4月20日(日)復活祭
朝の教会でのミサの後、豪華な昼餐会を開きます。
子羊料理にワイン、卵型のチョコレートやデザートをたっぷり用意します。
子羊を食べる理由は、旧約聖書では子羊を神への犠牲にささげたため、キリストが罪をあがなうため犠牲になったことを例えて、復活祭には子羊を食べることになったそうです。
・4月21日(月) 復活祭の後の月曜日で祝日です。
今では敬虔なカトリック教徒以外は、全ての行事をおこなう訳ではないのですが、
暮らしの根底には、代々伝えられて来たことが根付いています。
自然に、" 今日は聖金曜日だから " と食事を控える人々が多いことからもそれを感じられます。
春のお陰で動物は繁殖し、植物は恵みをもたらしてくれる事を感謝して過ごす日々が4月です。
・------ murmure "ミュウミュウ" とはフランス語で "つぶやき" のこと ------・
マリールイーズからのパリ便り 52号 2014.4.26
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