こんにちは!
雨の日が多いこの頃ですが、如何お過ごしでしょうか?
パリはやっと晴れた初夏になり、一年で昼がもっとも長い季節になりました。
さて、陽が長くなると気をつけたいのは紫外線、
夜10時頃まで明るいので、日焼け止めをはじめ、
ほてった肌を冷やすローションなどの夏用の化粧品が必要になってきますね。
今回は、そんな時にパリジェンヌが頼りしている”ビオ”のお店をご紹介致します。
ここはパリ6区にある「レルブ・ア・サヴォン」、
薄紫のオーニングが目印のお店です。
このお店、実は、以前はアンティークのゴブラン織タピスリーを修復するアトリエでした。
その頃のエントランスをそのまま使って、
ゴブラン織が入っていた丸いフレームには、今はハーブの絵が飾ってあり、
この界隈のマダム達の御用達、
訪れる人が絶えません。
さて「ビオ 」とは、「有機農産物、有機加工品」を意味する ビオロジックの略語です。
ここ数年で、食べ物だけでなく、化粧品にもその志向が高まっていて、
単なるブームには終わらず、輪がどんどん広がっています。
しかし、フランスには国が指定する規定があり、「ビオ」の印を付けられる化粧品は限られています。
その中でも、この「レルブ・ア・サヴォン」では、オーナーのマダムが本当に良いと思った物だけを置いているお店です。
マダムいわく、化粧品の「有機農産物を使った品や有機加工品」にありがちな、
地味、発色や使用感が悪いという点が、ここ数年でずいぶん変わったそう、
たしかに店内は明るくて、きれいなパッケージが並んでいますね♪
奥の女性はオーナーのマダムです。
お店を立ち上げ、仕入れや接客すべてを一人こなすパワフルな人ですが、
見かけはとてもそんな風に見えない、物腰が柔らかな女性です。
パリ市内には他にもビオ・コスメのお店がありますが、
彼女がいるからここで買うんですよ、という人が多いのです。
フランスだけでなく、ドイツ、イギリス、イタリア、中近東の国々まで、各国からセレクトした良いものを揃えていて、
例えば下は、フランスの「キャラメル」という天然オイルと鉱物や、シルクを使ったメークアップのお品、
きれいな色の口紅やアイシャドー、ほお紅などが並んでいて、
保存料や合成香料、発色が良いからと言ってダメージを作るような成分は極力除いたものです。
化粧品だけでなく、可愛いパッケージのお香やハーブティーも豊富で、
ヨーロッパに昔からあるハーブティーは、お薬ではありませんが、
リラックスしたい、エネルギーが欲しい、消化が良いように、などの症状にあわせて薬局やビオのお店で相談し、日頃から気軽に飲むお茶です。
店内には、日本でも有名なドクター・ハウシュカの製品がディスプレイされていたり、
お店の名前の「レルブ」(ハーブ)にあわせて、薬草の押し花がフレームになっていて、
紫陽花のドライフラワーも綺麗です♪
化粧品の他には、気付け薬や、
ちょんと手首に付ける香りオイルで、憂鬱な気分を変えたり、エネルギーを与える薬用オイルに、
有機農法の植物からとった香水、
蜜蝋を使った香り蝋燭なども置いていて、
女性の一日をサポートしてくれる全てが揃っているようです。
例えばこれは、「作家の庭」という香り蝋燭のメゾンのお品、
フランスの作家で「ああ無情」のヴィクトル・ユゴー、
デンマークの作家で「アフリカの日々(映画〜愛と哀しみの果て)」のカレン・ブリクセン、
19世紀フランスの、男装の女性作家ジョルジュ・サンド、イギリスのダンディ作家オスカー・ワイルドなどをイメージした香りで、それぞれの名前になっています。
クリエーションした女性が、作家の本を読む時に使ってほしいとのコンセプトだそうです。
この香り蝋燭は数量限定でつくられているためパリでも少ない展開で、この界隈ではここだけの取り扱いだそうです。
他にはヘア・グッズのコーナー、頭皮に良いブラシや木製の櫛、
シャンプーやヘアオイル、クリームなどが並んでいて、
マニキュアや石けんも選択が豊富♪
「ビオ」に加えて、女性の気持ちを満たしてくれるお店なのですね。
レースのお花のようなライトも可愛いですね♪
もちろん、「ビオ」のもの全てが良い訳ではありませんし、化学の進歩の良いところも享受しつつ、
いつも健康でいられるようにという願いがこもったお店です。
* お店情報 *
L'Herbe à Savon
27, rue d'Assas 75006 Paris
tel:01.42.22.26.02
月14h00~19h00/火〜土10h45~19h (7~8月の夏期休業あり)
・------------------------- マリールイーズのmurmure -----------------------・
最近、ブーランジェリーを変えました。
「ブーランジェリー」とはパン屋さんのこと、パンはフランス人の主食で、
パリでは50m毎にあるくらい、必要不可欠なものです。
日本でも美味しいパンが沢山ありますが、主食はやはりお米ですね。
ふんわり炊きたてのご飯の匂いやお味は、誰もが好きなもの、
炭であぶった焼き海苔と、香ばしいほうじ茶に一夜漬けがあれば、千利休もうなずく(?)贅沢な食事です。
その上お櫃に一夜置くと、翌朝に二度目の美味しさに出会えますね。
その理由は、お櫃の中でほんの少し発酵し、お米の旨味が出るからだそう、
そのような、次の日まで美味しい " 日本米 " というのは世界でも稀な主食だそうです。
パン、特に細長いフランスの " バゲット " は、やはり焼きたてが一番ですから・・・
さて、ブランジェリーを変えた理由は、買っていたところの質が落ちたせいもありますが、
「2016年バゲット金賞」を取ったところが近くにできたから、
毎年行われる「バゲット大会」で金賞を取ると、その年に毎朝そのバゲットを大統領官邸に届ける栄誉(?)付き、
その上繁盛しますから、今年は何処のパン屋が?と毎年の話題です。
その金賞バゲットはもちろん美味しかったのですが、
なにより良かったのが、気軽に買いに行ける範囲では一番と思える " ブール・ド・ルヴァン " に出会ったことです。
" ブール・ド・ルヴァン " は、天然酵母のパン種を使った、直径25~30cmくらいの丸く大きな田舎パンのこと、
そのパン種は毎日足しながら、ずっと使い続けます。
天然酵母のパン種は繊細で、ちょっとしたことでダメになる、手間と時間がかかるものですから、
スーパーやチェーン店で売っている工場製のパンは、化学的な発酵が殆どです。
でも、パン種に手間と時間をかける価値はあり、どっしりとした美味しいパンが出来上がります。
さて、その " ブール・ド・ルヴァン " が入っていた紙袋には、こんな風に能書きがありました。
「あなたの買ったパン屋では、水車小屋でひいた高いクオリティの小麦を使い、
職人が丁寧に手捏ねし、窯で焼いて作っています。
手仕事で作ったパンは、なによりも天然酵母を使い、手で優しくこねることから始まり、それが豊かな風味の基本です。
その美味しさを保つ為に、コットンかリネンの布に包んで保存して下さい。」
我が家では、今大きなリネンの布に包んでいます。
確かに布に包んでおくと、空気は通りながら、一定の湿度が保たれ" ブール・ド・ルヴァン " を数日美味しくいただけます。
これはお櫃と同じ仕組みなのではないでしょうか、
ただ、この方法は細長いバゲットには向きません、バゲットは何といっても焼きたてが一番ですから。
" ブール・ド・ルヴァン " は、子供だと一抱えあるくらい大きく重く、
中身も白ではなく、くすんだベージュ色で、表面は黒っぽく、無骨な感じのパンです。
それを白いリネンに包むと、布がしっとりしてきて、まるで息をしているよう、
天然酵母で作ったパンは、生きているのだなあと思いました。
・------ murmure "ミュウミュウ" とはフランス語で "つぶやき" のこと ------・
マリールイーズからのパリ便り 63号 2016.6.23
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