〜メールマガジン Vol.5より〜
ブーランジェリーとはパン屋さんのことですが、パンだけではなくお菓子やサンドイッチも売っています。
必ずあるのはバゲット、フランス人の食卓には欠かせないパンです。
ブーランジェリーによって味も大きさも様々、値段も小麦の質、工場製か工房製かで1ユーロか1ユーロ20などと微妙に違います。
バゲットの値段は日本のお米のように政府が管理していて、毎年の経済状況に合わせて値上げの%が決められます。
フランス語で〝Pain パン〟とは粉を練って蒸したり焼いたりした食べ物の事、そして〝日々の糧〟の意味もあります。
日本人にとってお米がない食卓が考えられないように、パンはフランス人にとって食事の基礎なのですね。
今年、いつも買いに行くブーランジェリーでは10サンチームの値上げがありました。
お店もお釣りに困るようで、小銭を用意していくと〝ご親切に、グランメルシー〟と喜ばれます。
また、こんな話があります・・・フランスではご主人がバゲットを仕事帰りに買って帰る事が多いのですが、家に着く頃には半分に減っていて奥さんは怒!
仕事が終わる時間のバゲットは窯から出てきたばかりの焼きたてで、半分の大きさの紙袋へ入れられます。
お腹がすいている上に目の前には暖かくて香ばしい匂い・・・に負けてしまい、一口、もう一口と頬ばっている内にあっと言う間に半分に減ってしまいもう一度買いに行くはめに!
たしかに焼きたてのバゲットは、外側はカリカリ、内側はフンワリと真っ白で本当に美味しそう。
でも、通りでは男性に限らずバゲットをちぎりながら歩いている人をよく見かけますから、誘惑に勝てないのは老若男女問わないようです。