ヨーロッパの夏、7月の始まりはパリ、モンマルトルの丘から・・・
モンマルトルにはアールヌーヴォー期に建てられた白亜の寺院があり、19世紀のベルエポック期、芸術家達が集った場所です。
シャガール、ユトリロ、モディリアーニ、ルノワール・・・と、この地区に住んだ画家達は数知れず、今も画廊やアーティストのアトリエが建ち並び、当時の面影を偲ばせています。
そして、数年前に大ヒットした映画「アメリ」を撮影されたところ。
ちょっと古い話ですが。。。あの映画を観た後、思わずクレーム・ブリュレをスプーンで割ってしまった方も多いのではないでしょうか?
モンマルトルは「丘」と言われるだけあって、急な坂道ばかり。
でも、木陰からはパリの街が一望できる眺めのいい場所です。
モンマルトル寺院の裏手広場では、毎日絵画市が開かれ観光客がたくさん訪れる所の一つです。
19世紀末、この地に花開いたアーティスト達の作品写真が並べられています。
この地に住んだ一人、薄幸の画家「トゥールーズ・ド・ロートレック」。
貴族に生まれ、幼いときの落馬で身長が伸びなくなり、父の館を出て一人、モンマルトルのぼろアパートで暮らし始めました。
毎夜キャバレーに繰り出し、下町の娼婦や踊り子を描いた絵は一斉を風靡。
社会の底辺にいた彼女達を優しい眼差しで包んだロートレックのお葬式には、モンマルトル中の女達が参列したそうです。
キャバレーのポスターでも活躍した彼は画家、というよりもグラフィックデザイナー。
活気があり人で溢れる街ですが、ふと横道に入るとアーティストのアトリエが立ち並ぶ静かな通りにも出会います。
今にもアメリが飛び出してきそうなカフェ♪♪♪
19世紀末から続くダンスホール「ムーランルージュ」、ムーランとは水車のこと。
昔は真っ赤に塗られていたのでその名がついたそうです。
そして人々の日常が息づいているのを感じられます。
都会の中ながら、下町の風情とユマニティをたっぷりと含んだ感覚を保ち続けている場所。
メトロのアベス駅で下車し、長い階段を上がるとすぐ、目の前にはそのノンシャランな世界が広がります。
芸術家が暮らすボヘミアンな場所、それがモンマルトルです♪
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パリはもうバカンスの季節。
フランス人にとって人生の最重要事項ともいえるバカンス! そろそろパリジャン、パリジェンヌの大移動となりパリからの幹線道路の大渋滞の始まります。
ちょっと日をずらせば道路もすいているのに、何故か毎年一斉に出発するパリジャン???
それにしても「バカンス」という言葉の響きはなんとも気持ちが華やぎます・・・長くても短くてもヴァカンスのひととき、みなさまはどんな風に過ごされますか?
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マリールイーズからのパリ便り Vol.9 2009.7.10
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