4月の復活祭も過ぎ、いよいよパリに春がやってきました。
今は「パリのジブレ」と言われる俄雨の季節でもあり外出には小さな傘がかかせませんが、雨の日でも空気が明るくて・・・やっと春になったと思えます。
その日も突然の大雨と雹に見舞われてしまい慌てて近くのお店に入りました。
ラデュレというサロン・ド・テ、日本でもマカロンで有名ですね。。。たしかお店もあるとか。
可愛らしいブーケが飾られたサロンに入ると、外の嵐を思わず忘れてしまいました。
毎年の4月の第一日曜日復活祭は、キリストの再生のお祝いの日。
復活祭では、誕生の印の卵や多産のために命の印となっているウサギの形をしたお菓子やチョコレートが飾られます。
いにしえの習慣では、復活祭の前1週間は食べ物をほとんど口にせずキリストの死を共に分かち合う禁欲の日々を送ります。
当日の日曜日には祈りをささげ、月曜日はキリストの復活を祝い盛大な宴を催しました。
キリスト教が北ヨーロッパへ広まり始めた4〜6世紀以降、字の読めない人々に理解しやすいようにそれまでの古代神話を取り入れた行事が執り行われたのが始まりと言われています。
ヨーロッパ各国では様々な行事がありますが、どれも長い冬が過ぎて春を待ちわびた北国の人の気持ちが伝わってきます。
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この間、タンポポの葉のサラダをいただきました。
今回ご紹介したジ「 ジェ・ルブラン/ J.Leblanc 」の胡桃オイルに白ワイン酢と塩胡椒のドレッシングで、バタビアというサラダ菜とエシャロットという味の強いネギを入れ、
サラダボールで目一杯かき回してドレッシングを行き渡らせます。
地質の違いだそうですが日本のタンポポは固くて食べられませんが、フランスのものは柔らかくて少し苦みが効いて美味しいですよ。
4月後半にしか食べられないのとマルシェでもほとんど見かけませんので、見たらつい買ってしまいます。
感覚的には、日本の蕗の薹や土筆といった位置の野菜です。
友人が、祖父母と春になると森へタンポポを採りにいったのが懐かしいけれど、子供の頃はあの味の良さがわからなかったわ〜 と話していました。
フランスの春を感じる一皿です。
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マリールイーズからのパリ便り Vol.25 2010.4.22