8月、バカンス真っ最中のパリを逃れて南フランスへ。。。
向かった先は「 アヴィニョン 」
パリのリヨン駅からTGV高速特急で、羊の田園を眺めること2時間40分。
「 アヴィニョン 」は。。。
古代ローマ時代から発展し、フランス以前は各公国に治められ、14世紀にローマ法王庁がおかれ、現在は世界から集まる夏の演劇祭で有名な街です。
アヴィニョンの魅力は一言では語れませんが、城壁に囲まれた歴史ある街の一端をご紹介します。
中世、ローマ法王庁は強大な権力を握り、ヨーロッパ各国の王を脅かしました。
14世紀はじめ、ヨーロッパの強国だったフランスは法王の権力増大を危ぶみ、法王を捕らえアヴィニョンへ送ります。
その為アヴィニョンには法王庁が置かれ、再びローマへ戻るまで7代の法王と枢機卿の住居でした。
法王庁の移動は21世紀の現在までこの1回のみ。。。いかに特別なことであったか !
現在残っている14世紀の法王庁の建造物です。
内部は革命や略奪により石造りだけが残されていますが、700年以上経てもなおその豪奢さが伝わってきます。
法王の移動は「 文化芸術の移動 」
当時、文化の先端であったイタリアから、シモーネ・マルティーニ、マテオ・ジョヴァネッティを始めとする当代一級の芸術家や建築家、技術者たちがアヴィニョンに呼び寄せられます。
法王庁、君主、貴族が顧客となり、芸術家を鼓舞し、街はまたたくまに「 美 」で溢れました。
日本ではいまだ知られていない「14世紀のアート」
現在、当時の宝飾品はフランス各地の美術館に残され私達にその精神的な深さのある美意識を見せてくれています。
法王直筆の手紙・・・当時、字を書ける人はごくわずか、美しいカリグラフィです。
14世紀のステンドグラスの窓から街並を眺めて・・・法王はどんな想いでこの景色を眺めていたのでしょうか。
法王庁を後にして街を散策してみましょう。
ルネサンス期から18世紀のあらゆる時代の建造物があり、今でも人々が住んでいます。
マリア像がいたる所にあり、住んでいる人が飾ったのでしょうか、絶妙な色の布がかけられて・・・
旧市街の小さな広場のカフェテラスでは、昼のまどろみの中、人々がくつろいでいます。
南フランスらしい、パルムの木、ハーブ・・・ミントやアーティチョーク。
アヴィニョンで一番古いルネサンスの建物の5つ星ホテルです。 こんなテラスでディナーも素敵ですね♪
迷路のような旧市街は、歩くたびに雰囲気のある路地へ迷い込みます。
こんな貴婦人の靴で優雅に歩いてみたいものですが、道はほとんどが石畳。
銀とダイヤモンドのネックレスや、ルネサンスのアンティークジュエリーを身に着けて
シルクの靴で歩きたい・・・そんな思いにさせてくれるのがアヴィニョンの魅力です。
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「アヴィニョン」一言メモ
フランス南東部、プロヴァンス地方の都市。
ローヌ川が周囲を流れ、旧市街は世界遺産へ登録されている。
<アクセス>
パリ・リヨン駅からT.G.V.フランス高速特急で2時間40分
日本から=>シャルル・ド・ゴール空港で乗り換え、1時間でアヴィニョン空港へ+タクシーかバスで20分程で市内へ
南仏の香り高いハーブと新鮮な材料を使ったプロヴァンス料理が美味しく、近くに点在する歴史ある小さな村巡りの拠点としても良い立地。
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マリールイーズからのパリ便り Vol.11 2009.8.12
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